オレの破裂と15分前



「風邪引くよ?」



そう言ってナツミは、オレに傘を差し出した。



「あたしは、平気だから」



そう言うナツミの顔は、一瞬でずぶ濡れになっていた。



「いらねぇよ」


「そう……」



ナツミは、差し出した手をゆっくりと引っ込めた。




「そうだよね。もう受け取る理由なんて、無いもんね……」




ナツミの目からは、ゆっくりと涙がこぼれ始めた。




「あたしは、もう……」




違う。




「これ以上、トシユキとは……」



違う。




「ゴメンね。迷惑ばかり、かけちゃって……」




違う!




「違うわっ!!」


「トシユキ!?」




突然大声を上げたオレに、ナツミはとても驚いた。