オレの破裂と15分前



森本先輩は、再び寿司に箸を伸ばした。


「彼女は彼女なりに、自分の気持ちを伝えてるよ。それを無視してるのは、キミの方じゃない?」


「………」




オレは、何も言い返せなかった。




「さーて……。ラストはこれっ!」




森本先輩はウニを、思いっきり口の中でほうばった。




「うんんんんっ~!! はいほう~!!!(最高)」




口の中をモグモグとさせ、とてもご満悦な表情だ。



ゴク……ゴク……ゴク……



そして、お茶をゆっくりと飲み干した。



「彼女の事、ちゃんと見てあげなよ。そうしないと、お互い不幸になっちゃうよ」


「はい……」




先輩の言う事は、もっともだ。



オレは……。



ナツミの言葉も、姿も、心もちゃんと見ていなかった。


今になって、偉そうに息巻いていた自分がもの凄く、恥ずかしく思えた。