オレの破裂と15分前



「いやぁ、悪いねぇ~っ!! 寿司でもおごってくれるってぇ!?」


突然森本先輩は、なぜか周囲に呼びかける様に叫びだした。



「はぁ!?」


「いやぁ~、そんな後輩が気を使わなくても~!!」


「ちょ、ちょっと待って下さい! オレ、そんな事一言も……」



シュッ……



森本先輩は、オレの懐(ふところ)に、すかさず入り込んできた。



「キミ……。今、悩みがあるよね?」




もの凄く低い声色で、脅しをかけてくる森本先輩。




「うっ……」


「隠してもムダよ。キミの目を見ればね、そんなのスグに分かっちゃうんだから」


「そ、それは……」


「しかも、恋愛絡みで」


「ち、ちが……」


「つべこべ言わない!! さ、参ろうかぁ~!!」



グイッ!!




森本先輩は、オレの腕をグイグイ引っ張ってきた。




細い腕なのに、何なんだこの力は!!




「ちょ、ちょっと、離して下さい!!」





「さぁ~さぁ~、参ろう参ろう。あっはっはっは~!!」





「………」






森本先輩の強引さには、絶対にかないっこない。




オレは、しぶしぶ同行する事に決めた。