「も、森本先輩!!」
間違いない。演劇部の森本先輩だ。
随分と大人の雰囲気になったが、特徴的な長いポニーテールは、高校時代のままだ。
「覚えててくれたのね。お姉さん、嬉しいなぁ~♪」
フッ……
森本先輩は、オレの耳に息を吹きかけた。
「うっ……。や、止めて下さい……」
「ふふふっ、相変わらず、敏感ねぇ~♪」
「か、からかわないで下さいよ!!」
「おーおー。顔を真っ赤にしちゃって。トシユキって、やっぱ面白いわ」
「う………」
どーもこの先輩には、頭が上がらない。昔から何を言っても、彼女の手のひらで転がされている感じだ。


