「あーあ。もういいや」
「えっ!?」
「泣けば解決か? お前はいつもそうだ」
「うっ……。ち、ちが……」
「言い訳なんか聞きたくねーよ。じゃぁな」
ガタッ!!
オレは、椅子から立ち上がった。
「と、トシユキ君……」
「スミマセンね、オーナー。これ、おつりはいりませんから」
そう言ってオレは、オーナーに5千円札を渡した。
「ちょ、ちょっと……」
「また来ますんで、その時にでも」
「と、トシユキ君!! か、彼女は?」
オレは、キッパリと答えた。
「知りませんよ、そんなヤツ」
カラン、カラーン……
「と、トシユキ君……」
オレは、店の外へと出た。


