恭平さんは続けた。 「急にいなくなったから心配したぞ。…見つかってよかった」 たった数日会わなかっただけなのに、なんでこんなに安心するんだろう。 胸が高鳴るんだろう。 私は、もう堪えきれなかった。 国枝杏奈は我慢できないといった風に声を上げる。 「ちょっと!なんで私を無視してこんなガキに…」 「国枝」 静かに、しかしどこか怒りのこもった口調で言葉を遮る。 「いつ俺らが結婚するんだ?」 .