またまたミサキさんにギュッと抱き締められ、息が苦しくなってしまう。
「―――あ、いたいた片桐!!」
「ん?あ、南条先輩だ」
片桐くんの後ろの方から、パタパタと南条先輩が走ってきた。
「………おや?お取り込み中みたいな??」
南条先輩は首を傾けて、今のこの状況を把握しようとする。
「片桐を部活に呼びに来たんだけど、持ち帰るのは別の人みたいだねー…」
そう言って南条先輩は、何故かベリッと私とミサキさんを離した。
「ちょっと、何すんのよ!!」
「はいはい、俺は南条椎名。君の名前わ〜?」
「ミサキはミサキだもん!!」
「はいはいミサキちゃんね。さ、二人の邪魔をしないように退散しましょうねえ。そして先輩には敬語だよー」
南条先輩は多少棒読みで言いながら、ミサキさんをズルズルズルズル引っ張っていく。
「あっと…それと美羽ちゃん」
「は、はい?」



