ピーピーキーキーと、片桐くんは私と先輩に攻められる。


「橘。普通、自分から堂々と誕生日を言う奴があるか。プレゼントが目的だとバレバレだぞ」

「じゃあ、片桐くんは私の誕生日覚えてたの??」

「覚える気もないな」

「ふえぇっ!?」


ひ、ひどいよ〜!!

私がぶすくれて片桐くんを睨みつけてる間も、片桐くんは竹刀を振って練習をしている。


「片桐くんの馬鹿!!」

「あっそ」

「あ、いや、違うからね!片桐くんは馬鹿なんかじゃないからね!?」


「だからお願い!プレゼント頂戴!!」と言って、両手を合わせて片桐くんにお願いをする。


「……何が欲しいんだ?」

「……へ??」


片桐くんは竹刀を振りながら、こちらを一回も見ずに普通に聞いてきた。


「プ、プレゼントくれるの!?」

「いちよだいちよ。聞くだけ聞いてやる」