パッと手を出した瞬間、スルリとコップが手から離された。
そしてそのまま中の水が零れ、水が―――…
「………あ…」
「………おい、橘」
か、かかか片桐くんにお水かけちゃったあっ!?
「あ、いや、あの、悪気は無いんだよ!?スルッとお水がね!?コップが…」
「…………橘」
「はいいっ!!」
片桐くんの声がとてつもなく低かったので、ビクリと体が強張ってしまう。
そして片桐くんの表情も伺えないまま、一時沈黙の時間が続く。
「……タオル、持って来い」
「わ、分かりました!!」
うわあああん!!片桐くん、絶対に怒ってるよおっ!!



