「片桐くん、チュウしてくれないの??」


首をコクンと傾けて、片桐くんをジッと見つめながら言った。


「〜〜〜〜〜っ!?」

「あ〜れ〜?何か片桐、顔が真っ赤だぞ〜??」


片桐くんの頬をツンツンつつきながら、ヒョイッと南条先輩が顔を出した。

「な、そ、そんなわけないでしょう!?」と言って、片桐くんは南条先輩の手を振り払う。


「とにかく橘!そのことは忘れてくれ。と言うか忘れろ!!」

「えー、無理だよ〜!!」

「無理じゃない!やれ!!」

「むうう〜っ」


極限に私は不満そうな顔をしたが、片桐くんはそんな私を無視した。

うう、片桐く〜ん…


「じ、じゃあじゃあ!今日の放課後、私の家に来ない??」

「は??」