真っ暗な中でも、私は泣きじゃくったまま走ろうとした。
だけど体が動かなくて…凄く痛くて…っ
『―――橘!!』
あ、片桐くんの声だ。
よかった…最後に片桐くんの声が聞けて…よか………最後?
え?私、このまま死んじゃうの?片桐くんとももう会えないの??
『―――橘っ!!』
そんなの…やだ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…
「嫌だあああああああっ!!っていた!?」
ガバリと起き上がった瞬間、“ゴチッ”という鈍い音が辺りに鳴り響いた。
そして私の頭に、激痛が走る。
「あれ?痛い??私…生きてるの??」
キョロキョロと生きていることを確認しながら、周りを見つめる。
そして視界に、一人の人影が入り込んだ。



