「―――え、今日…市内バスないの!?」
バスで直行して私服でも何でも武道館に行こうとしたのだが、バス停には丁寧に“本日、運休中”との張り紙が出されていた。
「バスが無いなんて…」
私服で止められるどころか、武道館にさえつかないよ!!
「……諦めないもん、私。片桐くんの初主将試合…見るんだもん」
泣きじゃくる顔でそう呟いて、私は拳をギュッと握り締めた。
そしてまた、走り出す。
ここから武道館まで距離はあるけど、きっと大丈夫―――!!
「………ひゃっ!?」
…………こけちゃった。
「い、いたた…っ」
「あ、ちょ、危ない!!」
「―――へ…?」
痛いと思って膝をさすっていると、そんな声がすぐ近くで聞こえてきた。
そして顔だけをそっちに向けた瞬間、“ギイイイイッ”という金属音が鳴り響く。
そして―――私の視界は真っ暗になった。



