「か、片桐。今のは美羽ちゃんは悪くないからな。そんな風に…」 「南条先輩は…黙っててくれませんか」 片桐くんの言葉は、疑問系じゃない。 南条先輩も異様な片桐くんの雰囲気に気がついたのか、それから先輩は口をつぐんでしまった。 「あ、あの…」 「………」 黙っている片桐くんの後を、訳も分からずついて行く。 な、何だろう…? 「………橘」 「あ、うん。なに?」 片桐くんが立ち止まった場所は、剣道場の裏手にある水道がある所だった。 もちろん、人気はない。