そう言っても、片桐くんは一向に近い顔を離そうとはしない。 「ね、ねぇ!早く…行こうよ。暗いの…怖い」 「………ああ」 片桐くんは何故か急に私から離れ、スタスタと足早に歩き出す。 何が何だか分からなくて、私の脳内は混乱状態だ。 「ん?あ、ちょ…っ」 考え事をして気がつかなかったが、片桐くんの姿がもうほとんど見えなくなっている。 か、片桐くん…歩くの速いよおっ!! 「ま、待って…」 私も急いで片桐くんの後を追おうとした。 だがいきなり、左足に激痛が走ったのだ。 「いった…な、何?」