私も後ろから、二、三歩離れて片桐くんについて行く。


「………」

「………」


二人の間には会話もなく、たんたんと歩くだけ。

……片桐くん、告白の返事…したのかなあ?

そんな事を考えながら歩いていると、いきなり横の茂みからガサガサッ!という音がした。


「ひゃうああ!!?」

「うおわっ!?」


ビックリして、おもわず片桐くんに抱きついてしまう。

そしたら片桐くんは私の背中に腕を回し、グイッと私を引き寄せた。


「あ、あの…っ」

「危ないから、俺にしがみついとけ」