私は片桐くんの名前を呼んで、後を追い掛けようとする。
だが何故かいきなりワッと、女の子たちが片桐くんを囲んだ。
「ふえっ!?」
か、片桐くんに近付けないよおっ!!
「な、ななな…」
「ああ、今日合宿してるのはミサキたちの学校だけじゃないからね。どこか他の学校の生徒でしょ」
ミサキさんは特に感情も持たずに話しているが、私はアワアワと気が気じゃない。
「片桐さんですよね!前に試合拝見しましたあ!!」
「主将になったんですよね!おめでとうございます!!」
「あ、はい。あの…」
キャッキャと騒いでいる女の子たちに、片桐くんは完全に押されているようだ。
「………あっ」
パチリと、片桐くんと目が合った。



