「だからこそ他人より頑張るし、だからこそ素直で…誠実なんだ」
南条先輩は悲しそうに、そして誇らしげにそう言った。
「……だからこそ、片桐くんは強くて…私は大好きなんです!!」
「……美羽ちゃん…」
「大好きで大好きで、諦められなくて…どんな形でもいいから、私を見てほしい」
私は前を向いたまま、隣にいる南条先輩にそう言った。
その瞬間、『只今より、交流試合を始めます』というアナウンスが流れた。
「あ、始まりますね!!」
前を見ると、もう片桐くんは前に出て正座をしていた。
相手の人も……
「…―――え?」



