片桐くんは目を細めて、南条先輩を睨み付ける。
そしたら先輩は「仕方ないなぁ…」と言って、私をパッと離した。
「でも本当に、試合には来ない方がいいよ美羽ちゃん。試合は明後日だし、無理しない方がいいよ」
「そ、それもそうだけど…でもぉ…っ」
片桐くんを応援したいし、片桐くんの試合してる姿…凄く見たい…。
「………っ」
「泣きそうな顔しても、ダメなものはダメだからな」
片桐くんはそう言ってため息をついて、私に背を向けて歩き出した。
もういいもん。私、決めたもん。
―――片桐くんが来るなって言っても、絶対に行くもん!!



