「おい、橘!!」 「き、きゃあっ!?」 片桐くんに、思い切り腕を引っ張られる。 ううう!片桐くんにまた携帯とられたら、今度こそプリクラ剥がされちゃうよお!! 「―――っやだあ!!」 「あっれ〜?なに片桐、とうとう無理やり思考になったわけ??」 後ろから間が抜けた声が聞こえてきて、ピクッと肩が反応する。 「……南条…先輩」 「やあ美羽ちゃん。デパートいらい…かな?」 ニコニコと笑いながら、南条先輩はこっちに近付いてくる。 私はそんな先輩に対して、どんどんどんどん後ずさりをしていく。