「ひゃああ!!」


か、片桐くんが怒ったあああっ!!


「こらこら、朝から女の子を怒鳴るなんてどういう神経してんのあんた??」

「ミサキは関係ないだろ。その後ろの奴、こっちによこせ」


片桐くんは頬をひきつらせて、私をギッと睨んでいる。

ひゃうう!!怖いよお…

私はミサキさんの後ろに身を隠して、チラチラと顔を出して片桐くんの様子を伺う。


「橘、ほら来いよ」

「い、嫌だ!なんか今の片桐くん、怒ってるみたいだから…」

「怒らないで、何をしろと?」


ニッコリと、片桐くんは笑っている。笑っている…が、目は笑ってない!!