「えへへ〜♪」


スキップをしながら、学校に向かっていく。


「嬉しいなあ…」


ジッと見つめているのは、携帯の裏に貼ってある…片桐くんとのツーショットプリクラ。


「やあん、もう…顔がにやけちゃうよ片桐くん!!」

「何で俺なんだよ」


バコッと、鞄で頭を思い切り叩かれる。


「いったあい!!」

「ブツブツブツブツ何言ってんだよ道端で…」

「か、片桐くん!!」


プリクラに念じていた思いが天に伝わったのか、目の前には三次元の片桐くんがいる。

あ、朝から片桐くんに会えるなんてええ!!


「おはよ片桐くん!!」

「ああ、っはよ。で、何を見て―――…」