「お願いだよ片桐くん!今日、独りで私寂しかったんだよ??」

「さっき、寂しさも吹っ飛んだんじゃなかったのかよ」

「そ、それは別だもん!今寂しさがよみがえってきたもん!!ね?お願いだよぉ…」


ウルウルとした目で、片桐くんをジッと見つめる。

そしたら片桐くんは何か諦めたようにため息をついて、体の力を緩めた。


「……今回だけだぞ」

「うん!!」


私がニッコリと笑顔でそう言った瞬間、『写真を撮るよ!カメラ指定位置に立ってね☆』という声がどこからともなく聞こえた。


「―――さ、笑顔だよ片桐くん!はい、チーズ!!」