そう言うと、今度は顎にハンカチを擦り付けた。
ヒンヤリとした感触に、異様に肌が感じてしまう。
「かた…あ…っん…」
身をよじって、真っ赤な顔で片桐くんの服をギュッと掴む。
うわあああ!変な声出ちゃうよ…っ!!
「……後は?」
「えと…あ…んん…首筋と…鎖骨、辺り?」
「はあ!?」
片桐くんから出た大声に、体がビクリと震えてしまう。
「片桐…くん?」
「………あの人は、ったく」
片桐くんは前髪をガッとかきあげて、眉間にシワを寄せる。
そしてそのまま私に目線を向け、ジッと見つめた。
「………橘、もう他にキスされた所は?」
「あ、もうないから大丈夫だよっ!」



