「―――えー!!」
「何だよ、人の顔…と言うか頭からつま先までジロジロと…」
ブーブーとブーイングする私を、片桐くんはどす黒いオーラを発して見ている。
今日は、待ちに待ったデートの日―――!!
なのに……
「何で片桐くん、ジャージなのおお!?」
「何だよ、ジャージじゃ悪いのかよ?」
「だ、だってだって!!初デートだよ!?なのに、なのにジャージって…」
「だから、デートじゃないって何回も……」
「でもおぉ…」
グズグズと泣き出しそうな私を、呆れた顔で片桐くんは見つめる。
「私、ちゃんと気合い入れて服選んで来たんだよお!?」



