片桐くんは意味が分からないと言うふうに、ミサキさんをジロリと見た。

そしたらミサキさんはニヤリと笑い、携帯をバッ!と片桐くんに見せた。


「な―――っ!!?」

「え?なになに??」


片桐くんはカッと頬を赤くして、携帯をまじまじと見ている。

私もヒョコッと、携帯に顔を覗いてみた。


「ふわあっ!?」


ミサキさんの携帯には、しっかりと私が片桐くんに抱き締められている写真が撮られていた。

こ、これ…この前片桐くんを看病した時の……


「な、何でミサキがこんな写真を―――!?」