「―――片桐くん、飲み物持ってきたよ!!」
私がそう言って部屋に入ると、「ああ…」と言って片桐くんはベッドから上体を起こした。
「はい、お水」
「……ありがとな」
片桐くんはそう呟くと、コップを口に当てて水を喉に流し込んでいく。
「……ん…っ」
「あ、片桐くん大丈夫?」
むせたのか、片桐くんは口から少し水を零してしまった。
その水を、持ってきていたタオルで拭ってあげる。
「橘、自分でやるから…」
「ダメ!!こんな時ぐらい、私に頼ってよ……ね?」
「………ったく」
片桐くんは諦めたように、顔を俯かせた。
だけど「水ぐらい自分で拭く」と言って、タオルは私から取り上げた。
「むうう〜っ…」



