片桐くんはフィッと顔を上げて、私の顔を見た。 「―――っ…」 か、かか顔が近いいいい!!! 「あ、あの…かた…」 「橘…」 「な、なに?…ふぇ!?」 いきなり片桐くんは私の名前を呼び、そのまま私の手を取って自分の頬にスリ寄せた。 わ、わわわ…っ!! 「か、かたぎ…りく…っ!?」 「橘の手……冷たくて、気持ちいいな…」 そう呟いて、私の手のひらに「チュッ…」と音を立てて唇を擦り付ける。 その唇は異様に熱く、片桐くんが熱があるのが直ぐに分かる。 「あ、あああああ…あの…っ」