ワアワアと歓声が上がる中、スパーン!という音が鳴り響いた。 その瞬間だ。 私の目の前は煌めき、瞬き、心の中でもスパーン!という音がした。 落ちた。 落ちる音だ。 何かが落ちて、その瞬間に私の人生の進路は変わった。 「美羽、どうかした?」 「―――私…」 それは、恋。