私は普通に仲良くデートするカップルになりたいよ。


どうして高校生なのに、自分の仕事の報告なんかしてるの…



「…うん。じゃあね」



何の話をしたかも覚えていない。

だけど、今、物凄く切ない。


ベッドに横になった私は手に持った携帯を見つめた。


歌手になったこと後悔してない。


だけど、普通に憧れてしまう私がいる。


蓮……

会いたいな。


左手を見てエネルギーを回復する。


大丈夫。


私は、すぐそこにあった枕に顔を埋めた。