14怪談

「成田さん、貴方は気に病む必要はありませんよ」

霊能力者の声質は、いつもなら安心する良い声だと感じるが、今の僕には神経を逆なでする小気味悪い声に聞こえた。


「気休めはやめてください。僕は直子に、自分を殺した相手の弟を助ける手伝いをさせたのですよ。
今思い出しても吐き気がします」


霊能力者は一つため息をついた後、僕を家から連れだし、近くの喫茶店に
引っ張っていった。


ソファーに腰掛けて、コーヒーを二つ頼むと、霊能力者はおもむろに語り始めた。