14怪談

「じゃあこういうのはどうだ。これから僕の家で二人で暮らそう。そして僕が死ぬまでずっと連れ添ってくれ」


「だから・・・本当にいいんです・・・」


蚊が消え入りそうな、か細い声でそう呟いた。



「僕は本気だよ」



彼女には、返しても返し切れない恩がある。

今こうやって旨い酒が飲めるのも君のおかげだ。


だから残りの生涯を、彼女の為に費やしたって悔いはない。