14怪談

「そういえば一緒に暮らそうとも言われたな。初めて会った、知らない男に一緒に暮らそうなんて、大胆だなぁ」


「あああれは・・あなたを怖がらせようと思って。私こんな容姿だし・・」


「それでも一緒に暮らそうだなんて、はしたないんじゃない? 出会った男、全員に言ってるんじゃないの?」


ドンッ!と直子はテーブルに拳を振り下ろした。


「そんな訳あるわけないじゃないですか! みんな十四階段をあがる前にびびって逃げちゃいますもん! あなたが初めてです!!」



「つまり僕が初めての男だったわけか」



「ご、誤解を招くような言い方はやめてくださいよ!」


直子の口から怒りと共に血が飛び散って、テーブルに血痕となって付着した。



直子をからかうのは実に楽しかった。