14怪談

僕の頭に程よく日本酒がまわった頃、僕は彼女の喋り方が初めに会った頃と違っていることに気が付いた。

「そういえばさ、喋り方変わってない? ほら、初めは僕の名前を二回呼んだり、変わった喋り方をしてたじゃない」


急に彼女はうつむいた。そして恥ずかしそうに口をごもごもと動かした。



「あ、あれは・・・その・・・その方が悪霊っぽいかなと思って・・・」


つまり演技だったというわけか。。



「ぷっ!」



「わ、笑わないで下さいよ! こっちは真剣にやっていたんですから・・・」




プイッとそっぽを向いて頬を膨らます直子。


見た目の怖さを差し引いても十分魅力的だった。



酒も入った僕はもう少し彼女をからかいたくなった。