14怪談

テーブルに置かれた熱々のお銚子から湯気と共に、甘い米の匂いが立ち昇った。


彼女の前にオチョコを置いて、並々と注いで手渡した。



日本酒を選んだのは昔から「御神酒」として使われているので、彼女も飲めるのではないかと思ったからだ。



頼んだ料理が届き、僕らは乾杯をした。



何でもない、たわいもない話しを繰り返した。



小学生の時の楽しかった思い出。



好きな映画。



お勧めの料理屋。




よく行く買い物スポット。


家族構成。






直子はオチョコに口をつけることはなかったが、僕の話しの調子に合わせて相槌を打った。