14怪談

こんな深夜にやっている居酒屋を探すこと30分。


アパートからだいぶ離れた、駅近くにある小さな焼鳥屋に、僕は幽霊を連れて、のれんをくぐった。



「すいません。まだやってますか?」


「はい、大丈夫ですよ! 何名様ですか?」


僕は二本、指を突き立てた。

「二名です」


「・・・?? 後でお連れの方が来られるんですか?」


「いえ、もう来てます」


店員は頭の上にハテナマークを浮かべながら、どうぞこちらへと案内を始めた。


そんな店員の様子を見て、僕と直子は顔を見合わせて小さく吹き出した。