14怪談

さすがに虫が良すぎるか・・・・・。


そりゃそうだよな。


本来なら僕はあのアパートで直子に取り殺されていた。

幽霊の彼女なら僕を一思いに殺すことも出来ただろう。

でも彼女は僕を殺さなかった。

僕の要求を聞き入れてくれた。

いや、僕が無理矢理連れてきたんだっけか。


今思えば頭に血が昇っていたとはいえ、ずいぶん
無茶なことしたなぁ。


霊に平手打ちをかました奴は僕以外いないだろう。


頭の中で、走馬灯のように記憶が駆け巡る。


どういうわけか、直子に出会った時の記憶ばかりよぎる。


彼女との出会いは僕の中で、それだけ印象的で、脳裏に焼き付くほどの衝撃だったようだ。