14怪談

「なぁ、アンタ幽霊なんだろ? 悪いが僕は幽霊のことまったくといっていいほどわからない。

ココにも興味本位で来た。だから僕にココにいて欲しいって言うのも、実は幽霊的に非常に大事で、間違ってるのは僕なのかも知れない。


けどな。

けどよ。

アンタ今は幽霊でも元は人間だろ。ならわかるだろうよ、命の重みが。それとも死んで心をなくしちまったのか?

そんなはずはないだろ。だってアンタ、さっき寂しいって言ったよな、僕に。

寂しいと感じる心がまだあるんだよアンタには。思い出せよ!! 命は軽んじちゃいけないものだってことを!!!

人は死んだって人間なんだよ!!!」



無意識のうちに僕は彼女の両肩をつかんでグラグラと揺らしていた。



彼女は頭を左右に振った。




「イヤダ。いやだよ。なりたこうへイくん成田こうへいくん。

命はそんなに重いものじゃあないよ。私を見たらワカルデショ。
私の命は弄ばれ、ボロ雑巾のように捨てられた。間違ってる間違ってる」



ああ、見たらわかる。



本当に無残に殺されたのが一目瞭然だ。



自分の命がないがしろにされたというのに、人の命の大切だと言われてもわかるはずもないだろう。