閉ざされていた瞳が開き 集まってきたみんなを 不思議そうに眺めている やがて しっかりと この世界を瞳に 焼き付けるかのように 大きく 見開かれた 動物たちも 植物たちも 一歩一歩と この花の周りに 近付いてくる。 生まれたばかりの 彼女は ようやく口元を緩ませ 挨拶をした 「ごきげんよう」 同時に 祝いの拍手を受け 優しく 微笑み返す。