閉ざされていた瞳が開き
集まってきたみんなを
不思議そうに眺めている

やがて
しっかりと
この世界を瞳に
焼き付けるかのように

大きく
見開かれた

動物たちも
植物たちも

一歩一歩と
この花の周りに
近付いてくる。

生まれたばかりの
彼女は

ようやく口元を緩ませ
挨拶をした

「ごきげんよう」

同時に
祝いの拍手を受け

優しく
微笑み返す。