「俺からも頼むよ。」 思いがけない出来事だった。 「『え??』」 アイツとあたしの声がハモる。 「あの、先輩、今なんて…。」 いつもみたいにアイツがイイ子ぶった態度で聞く。 でも、その声はあきらかに動揺していた。 アイツにも動揺することなんてあるんだな、 そんなこと思いつつも、目線は先輩に注目していた。 「だから、俺からも頼む。 席を外してくれないか??」