頭にはアイツの真剣な顔ばかりが思い浮かんで…、 慌てて振り払った。 でもまた出てきて…、 その繰り返し。 大好きな先輩と付き合ったのなんか忘れてて、 アイツのことばかりが頭に住み着いていた。 今日は最悪な日だったな、なんて思いながら。 でもこれは、今から起こる出来事の序章にしか過ぎない。 本当の壁はまだ先に潜んでいたんだ――。