つうか、またキスを奪われたし…。 1回目は触れるだけのキス。 2回目は黙らせるためにあたしの口をふさいだ。 3回目は大人なキス。 ゆっくり自分の唇を指でなぞってみる。 かすかにアイツの温もりが残っていた。 …ってあたし何考えてるんだ。 『さてと、あたしも家に帰るか…。』 いつもは絶対に言わない独り言を呟く。 あたしはゆっくり立ち上がるとドアのぶに手をかけた。