『何がしたいわけ??』 「……。」 『言いたいことがあるなら言ってよ。』 なかなか口を開かないアイツに、痺れをきらす。 アイツ、本当自己チュー。 自分が聞きたいことは無理にでも聞き出すくせに、 自分が言いたくないことは絶対言わないの。 いつの間にか、見慣れた住宅街に来ていて、 あたしの家が目の前にあった。 『言いたくないなら、あたし帰るから。』 あたしはアイツからプイッて顔を背けると、ドアノブに手を伸ばした。 アイツのワガママには付き合ってらんない!! 「待てよ!!」