『…何してんのよ。』 先輩と喫茶店前で別れて、角を曲がったら、 …アイツがいた。 「別に。」 アイツは素っ気なく、さもどうでもいいように言う。 …「別に」ってなんだよ。 ――「陵くん、舞ちゃんのことが好きなんじゃない、」 有り得ない、 そう思ってても、嫌でも頭の中で先輩の声がリピートされる。 だってアイツだよ?? ないでしょ。 でも、 ないとは思うけど、 なんで待ってるわけ??