「…よかったの??」
ここはオシャレな喫茶店。
あたしと直也先輩は、向き合っていた。
『へっ??』
「陵くん。」
『あぁー。』
あたしは言葉を濁す。
先輩は優しい。
アイツなんかを気にかけてやるなんて。
『別にいいんですよ。あんな奴。』
あたしは軽く笑い飛ばした。
だって先に帰ってもらっただけだよ??
そんなのいちいち気にする必要なくない??
どうせアイツのことだから、１人で適当に帰ってるよ。
「でも…。」
『でも??』
いつまでもアイツを気にかける先輩に対して、あたしは若干顔をしかめた。
そんなにアイツのことが心配なわけ??
