「でも…。」

『本当に大丈夫ですから!!』


そう言いながら、あたしはたまたま近くにあった喫茶店に行くように、先輩の背中をグイグイ押した。


せっかくの先輩と話すチャンスだもん!!


無駄にはできない!!




「えっと、陵くんだっけ??その子はいいの??」

『いいんです!!
ねっ陵。あたしたち、ここで喋ってくるから。
先帰ってて。』


いつもは絶対に見せない微笑みをアイツに向ける。


…邪魔すんなよ、と言う意味を込めて。