『早く言ってよ!!!』 大声を張り上げた。 耳元で大きい声を聞かされたアイツは、あからさまにうざそうな顔をした。 「――だよ。」 『はぁ??』 聞こえないんですけど。 もっとハッキリいってよ。 「だから、お前には直也先輩は無理だよ。」 そうアイツは吐き捨てると、あたしを乱暴に解放した。 いや、解放したって言うより、投げ捨てたって感じ。 肘が床に当たって、ハンパなく痛い。