くそぅ。 なんだか、ここで聞かなかったら、負けなような気がする。 アイツだけには負けたくない!! 『怖くなんかないから!!いーよ、わかった。聞いてあげる。』 そんなあたしの言葉を聞いたアイツは、二ヤッと、 そう、まるで獲物が罠に引っかかった時のような顔をした。 …勢い任せでこんなこと言わなきゃよかったかも…。 でも、そんな心情を悟られたくなくって。 あたしはじっとアイツの目を見つめた。