『ていうか離れてよ!!』 あたしも一応、アイツに合わせて、周りには聞こえないぐらいの声で反論する。 アイツに合わせたってのがシャクに触るけど…、 大きい声で喋ったら、今度こそ窒息死させられる可能性があるし。 「なんで??」 『いや、なんでって…。』 かなり、近いし…。 口は解放されたけれども、まだ腕を引き寄せられたままの体制。 あたしの頭のてっぺんには、アイツのあごが乗っかっていて…。 アイツとの距離は数センチしかない。