あまのじゃくBaby★


「怪我はありませんか??」


あたしは思いっきり差し出された手を振り払った。


別に手を貸してもらわなくったって、立ち上がれるし。



アイツの猫かぶりは、本性を知ってるあたしから見れば、寒気がする。



『別に、大丈夫だから。』

「それはよかったです。」



アイツを避けるように、あたしは慌てて立ち上がる。


アイツとなんか、話したくない。




グィっ


早くこの場を去ろうとした時、突然、アイツに腕を引っ張られた。