あまのじゃくBaby★




「言えよ。」



グイッとアイツがあたしとの距離を縮めてくる。


そして至近距離で目があった。



…まただ。

この目、一度捕まると逃げられなくなる。



あたしは、いつもアイツに捕まるんだ。




「…言えないわけ??」

『言えないんじゃなくて、言わないの!!』

「ふーん」



アイツがまた意味あり気に笑う。



…なんだか、ここで視線を逸らしたら負けな気がする。


アイツには負けたくないあたしは、負けじにアイツを睨み返した。